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我妻和樹監督ブログ
映画作家の我妻和樹が、映画を作りながら考えたことや、表現や人や社会について思ったことを書くブログです。筆不精のため、ごくたまに気が向いたときにだけ長文を書く感じになると思います。
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AVの是非をめぐって~性暴力コンテンツに溢れる社会を変えるために~
※この文章は、前回の記事 「性暴力・性搾取・性犯罪をなくすために男性がすべきこと」 (2024年6月27日公開)の続編として書かれたものです。 ※X(旧Twitter)で70連続ポストする想定で書いたため、一段落ごとに通し番号が付いています。 【目次】 1.はじめに...
Kazuki AGATSUMA
2024年11月2日


性暴力・性搾取・性犯罪をなくすために男性がすべきこと
この文章は、「AVの性加害肯定表現を許さない会」が立ち上げた署名運動「性加害・性犯罪を肯定して性欲を煽る作品の罰則付き禁止を求めます」を応援するために書いた文章です。そこから派生して、この社会に根付く女性蔑視や性産業の問題について、自身の経験も踏まえながら考えを整理した文章...
Kazuki AGATSUMA
2024年6月26日


誰もが安心・安全に参加できる映画の現場を目指して(トークセッション・レポート)
2ヵ月遅れてのご報告となってしまいましたが、昨年の12月9日(日)~22日(金)にかけて開催された「東京ドキュメンタリー映画祭2023」初日のトークセッション「誰もが安全・安心して参加できる映画の現場を目指して」に登壇させていただきました。 ■東京ドキュメンタリー映画祭...
Kazuki AGATSUMA
2024年2月8日


「ドキュメンタリー制作現場でのヒヤリハット事例雑談」に参加して
2023年10月5日(木)~12日(木)にかけて、18回目となる山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催された。 ■山形国際ドキュメンタリー映画祭 https://www.yidff.jp/index.html.ja 1989年から隔年で開催されるこの映画祭は、日本でもっとも信...
Kazuki AGATSUMA
2024年2月4日


映像を通して繋がり、学び、支え合うコミュニティを求めて
僕は自身の映画制作以外にいくつかの活動に関わっているが、そのうち、力を入れているものの一つに「みやぎシネマクラドル」という会がある。 ■みやぎシネマクラドル https://www.smt.jp/projects/cradle/...
Kazuki AGATSUMA
2023年9月23日


ある原稿~人を記録し、表現するということ③~
僕はありがたいことに、ときどき大学の授業などで講演をさせていただくことがある。これまでの映画制作のプロセスを軸に、そこから学んだこと、とくに描く側の倫理と描かれる側の人権についてのお話をさせていただく。 以下、それと関連して、ある学会で講演した際のレポートで書いた原稿(16...
Kazuki AGATSUMA
2023年4月30日


表現の豊かで幸福なあり方を考える
去る2022年9月25日、豊岡演劇祭最終日に上演された「但東さいさい」を観劇してきた。 「但東さいさい」は、京都を拠点に現代演劇を創作・上演する劇団である烏丸ストロークロックが、兵庫県豊岡市但東地域の子どもたちとともに、但東の民話や風景から創り上げた芝居神楽である。...
Kazuki AGATSUMA
2023年3月30日


人を記録し、表現するということ②
<目次> 1.はじめに~映画業界における性暴力とハラスメント~ 2.作り手の傲慢と潜在的なハラスメント 3.作り手のエゴが侵害する被写体の権利 4.作り手の適性と健全な映画のあり方 5.搾取やハラスメントを自覚・防止するために 6.表現よりも大切なこと...
Kazuki AGATSUMA
2022年9月12日


自分の良心と向き合う~衆院選を迎えて、今一人ひとりがやるべきこと~
はじめに この記事の目的は、一人でも多くの人に10月31日(日)の投票へと足を運んでもらうことにあります。とくに若い世代の人たちのことを意識して書いています。 政治のことに詳しくなくても、少なくとも ・質問をはぐらかして適当に誤魔化す政治家よりも、丁寧に答える政治家のほうが...
Kazuki AGATSUMA
2021年10月28日


イメージの剥奪に抗う~人の尊厳を奪うネット社会の“集団的アイコン化”への警鐘~
<目次> 1.はじめに~伊是名夏子さんの炎上について思うこと~ 2.今回の「乗車拒否」問題を考えるための前提となる知識について 3.車椅子ユーザーと公共交通機関 4.伊是名さんの行動の背景と当日の状況への理解 5.伊是名さんの発信の本来の意図と今回の炎上を考える...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月25日


人を記録し、表現するということ➀
僕は映像を用いて現実に生きている人を記録し、表現するということを自分の“仕事”としている。(ここであえて“仕事”と言っているのは、それが生計を立てるとか、誰かに求められているのかといったこと以上に、自分がやむにやまれぬ思いから勝手にやっていることだからである。)...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月11日


人と人が支え合うこと~映画『千古里の空とマドレーヌ』に寄せて~
震災から10年目を迎える2021年3月11日、僕の南三陸を舞台とした最新作『千古里の空とマドレーヌ』(2021年/112分)が東京で初上映された。 ■『千古里の空とマドレーヌ』 https://chikorinosora.wixsite.com/peacetree...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月10日


紀元前の“願いと揺らぎ”
実は、以前『願いと揺らぎ』(2017年/147分)を見てくださったというキリスト教の方からこのようなメールをいただいた。 ********** 『願いと揺らぎ』を観ていて私は、「世界のほんの片隅の少数の人々の、世界から見たら小さな出来事の大きな物語だ」と感じていました。そし...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月10日


僕の人生の中での『波伝谷に生きる人びと』
前回の投稿で、僕が震災前から宮城県南三陸町の漁村「波伝谷(はでんや)」で続けてきた映像記録と、そこで作られた2つのドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』『願いと揺らぎ』についてご紹介させていただきました。 このうち、僕のデビュー作である『波伝谷に生きる人びと』(201...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月9日


震災を経ても土地に生きる~南三陸町波伝谷、12年間の映像記録を通して~
僕の活動を語る上で欠かせない存在として、東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町の漁村「波伝谷(はでんや)」を舞台に作った『波伝谷に生きる人びと』(2014年/135分)、『願いと揺らぎ』(2017年/147分)という2つのドキュメンタリー映画があります。...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月8日


思索の庭
僕は32を過ぎるまで宮城の実家で過ごした。実家は農家で、東京に出てきた今となっては随分環境に恵まれていたんだなと思うほど敷地が広く、私道を含めると車10台は余裕で停められるほどの平らなスペースがある。 僕は小学校から高校にかけて、その広い庭で自転車に乗りながら空想に耽るのが...
Kazuki AGATSUMA
2021年5月7日
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